拓落失路

フリーランスとして独立したダメ人間の戯言

転職や独立の一歩が踏み出せないあなたは、ただ臆病なのかもしれない

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長い会社員人生、どこかで次のステップに進もうと、会社を辞めたり転職したり独立したり、新しい場所に身を置こうとする時はとても悩むものだと思う。
仕事・収入・家族、悩みのタネは目の前の仕事だけに留まらない。
人生すべてが不安になる。

 

僕は転職する人や独立する人を何人も見てきた。
そして僕自身もそういう環境に身を置いた一人だった。

僕が独立する意思は新入社員として入社する前から心に決めていた。
一人でやっていけるだけの能力を身に付けてこの会社を卒業するんだと誓った。

自分に欠けている要素は分かっているつもりだった。
僕には営業としての分厚さが足りていない。
この会社で営業を経験してから独立したいと思っていた。
しかし、蓋を開けてみると営業には配属されず、勤務地も本社という希望とはズレた地で、僕は結果的に10年近く燻る羽目に陥った。

入社して3年ほどが過ぎた頃、同じことの繰り返しをする仕事にも飽き、会社の中身もほぼ見えてしまい、この仕事の限界が見えて将来も大体想像できるようになった。
年功序列の古臭い会社ではあるが、僕は不思議と出世コースに乗っていた。

今が独立するタイミングではないかと悟ったが、その時点で僕には手に職と言えるものがなかった。
なんとかこの会社で技術を身に付け、独立した際にはまずそれで食っていこうと思っていた。
チャンスをうかがって僕はひたすら待ち続け、勉強も技術習得もできることはすべてやったつもりになっていた。
あとはチャンスを窺うだけだ。

いつチャンスが来るんだ...

いつまで待てば僕は動くことができるんだ...

この会社にいるのは嫌なはずなのに、なかなか次のステップへ踏み出せない自分が情けなく、苛々が募る日々を過ごしていた。
どこにチャンスが転がっているんだ、タイミングはどこなんだ...

ある時、ふと気がついた。
そもそもチャンスって何だろうか?
どういう状態がチャンスでありタイミングなのだろうか?

僕は独立を決めていると口では言いつつも、実際は決めていないのではないか?
会社を辞めるために何か具体的なアクションを起こしたか?
自分の置かれた環境に文句を言うが、本当は居心地が良くて甘んじているだけなのではないか?

僕はいつの間にか現状維持という、ぬるま湯にどっぷり浸かっていた。
決めることから逃げ続けていた自分に心底辟易した。
チャンスなんて待っていても来るはずがない。
行動した先にこそ、チャンスがあるのだと思う。

人は「宝くじで一億円なんて当たらないよ」と言うが、そもそも宝くじを買っていない人は当たるチャンスなんて1%もない。
確率は非常に低いかもしれないけれど、スタートラインにすら立っていない人にはそんなチャンスが巡って来ることは絶対にない。

僕はいつの間にか行動することに怯えていたんだと思う。
なんだかんだ理由を付けては、居心地が良い現状維持で待ちの姿勢になっていた。

世の中で大きな物事を成し遂げる人は、すぐに行動する人である。
優秀な人はアクティブであるし、すぐ答えを出しすぐ行動する。
例えそれが間違っていたとしても、すぐに方向転換をして新しい道を模索する。
そういう人が大抵、チャンスを掴むものなんだと思う。
今すぐやる人こそ、成功するしチャンスを掴めるのだと思う。
不安だからと何も行動しないというのは、ただ暗闇の中でジッとしているのと同じで一生出口は見つからないしチャンスも見えてこない。

これまで独立したいと偉そうに語る僕自身が、実は何も決めていなかった。
ただ決めることを先延ばしにして、ぬるま湯に浸りチャンスが来たら行動すると口を動かすだけ。

有言不実行。

次のボーナスを貰ったら辞めようと考えているうちに、さらに次のボーナスを貰ってしまい、その度にもう少し頑張ろうと誓いを立てる。
ふぁっきんクソ野郎だ。


行動を起こそうと決意し、その真っ只中にいるはずなのに周りの風景が変わらないなら、それは停滞していることを意味している。
何かを決めたと言いつつも何も決めていない。
そんな人は、決めることから逃げ続けているだけの臆病者だ。

僕は成功者では無いけれど、サラリーマンという混沌とした世界から独立してフリーランスになることはできた。
そのおかげで色々な人に出会えたし、会社員時代より仕事は圧倒的に楽しい。

何かを成し遂げるには、チャンスを待っていてはダメ。
行動することでチャンスが見つかるものだと僕は確信している。

最後にアリババグループの創業者ジャック・マーのスピーチを貼っておきます。
結構面白いです。

Take Action!

 


孫正義が認めたアリババグループのジャック・マーによる韓国KBSでのスピーチ